石言葉　肉体の陰と陽のバランスを保つ

◆精神面・肉体面の働き
あなたの肉体の陰と陽のバランスをとり、健康を保ちます。
あなたの肉体がしっかりと大地とつながるように促し、安定した精神と肉体のバランスもまた、保とうとしてくれます。

◆歴史・知識

アゲート（瑪瑙）は代表的なペグマタイト性鉱物であるクォーツ（石英）の潜晶性変種の一つで、
水中に溶け込んだ珪酸分（Sio2）が低温下で沈殿したものが微小な結晶の集合となり、
各結晶間にはさらに小さな透き間を持って縞模様や紅色となって形成されたものを指します。
カルセドニー（玉髄）の一種で、多孔質で染まりやすい性質を持つため、
古くから赤や緑や紫など様々な色に染色されてきました。

イタリアのシチリア島に古典期の産出地があり、「アゲート」という名称はその島の古い川の名前に由来しています。
また、和名の「瑪瑙」は、その塊が腎臓状で馬の脳のようだったことから命名されました。

染色により美しい色が楽しむことができ、各地で産出する身近な鉱物であったため、
古くから装飾品や護符・治療薬として用いられてきた鉱物の一つで、
古代エジプトやギリシャ、ローマ、アフリカや中東など、非常に広い範囲の地域の人々の間で愛されてきました。
ペルシャでは、この石を焼いた煙が台風や竜巻の進路をそらし、川の流れを止めるという言い伝えがあります。
また、ヨーロッパでは、アゲートをロープに結んで海に投げ込み、真珠を探すのに使用されたと伝えられているそうです。
天然の色合いや縞模様、形を楽しむ他、潜晶質の性質を活かして鮮やかな色合いに染め上げ、
加工を楽しまれている鉱物でもあります。

大地に由来し、非常に安定したパワーストーンとしても知られ、肉体や情緒、精神面のバランスをもたらし、
グラウンディングを促し、身体のエネルギーの安定化をサポートします。バランスをとることに非常に優れた石であり、
陰陽のエネルギーを調和へと導きます。
持ち主に安定感、安心感を与え、バランスが取れていない分野での精神面の成長を促し、
肉体面ではその成長に体応できるだけの活力を与えます。
アゲートはその性質により、色による作用も重視されています。

デンドリチックアゲートはモスアゲートの一種で、樹枝状のインクルージョンを示すものを指します。
マンガンの水溶液がアゲートやカルセドニーの亀裂の中に浸透した後、再結晶し、樹枝状模様を生成します。
中には「ランドスケープ・アゲート」と呼ばれる風景画のような模様を有するものもあり、
骨格状や網目状、シダ状の模様を示すものも存在します。
名前の由来は、ギリシャ語で樹木という意味の“dendoron”から名づけられています。
また、和名の「忍石」は、忍草と呼ばれるシダ植物に似ている所からきているとされています。

古代ギリシャでは、豊饒を象徴する鉱物として珍重されており、
農作業の安全と能率向上の守り石として崇拝されてきたと伝えられています。
また、忍耐力と安定を与え、困難を挑戦と受け止められるようにサポートします。
肉体面ではチャクラバランスを整えて癒し、神経・血管系などを癒すとされています。

◆主な産地

ブラジル

◆鉱物学的データ

化学式　SiO2（樹枝状模様はマンガン）
結晶　潜晶質
劈開　なし
光沢　ガラス光沢
モース硬度　6.0~6.5
比重　2.65
分子量　60.0843
金属元素重量分率　Si 0.4674