英名 Larimar
和名 ソーダ珪灰石、曹灰針石
流通名 ラリマー
石言葉 愛と平和の象徴
◆精神面・肉体面の働き
この空と海を思わせる石は、変わらぬ愛と平和を象徴します。
あなたの魂の深くい部分にまで浸透し、穏やかさをもたらし、真の平和が何であるか、を教えてくれます。
◆歴史・知識
ラリマーは、ドミニカ共和国の南部、パオルコ鉱山でとれる青く美しいペクトライト(ソーダ珪灰石)の現地名が流通名になったものをさし、鉱物学的な正式名称を「ブルーペクトライト」と呼びます。
この美しい青色の発色はバナジウムの混入によるもので、マンガンが混入すると美しいピンク色になるとされています。
ブルーペクトライト自体は他の地域でも産出する鉱物なのですが、なかでも「ラリマー」と呼ばれるブルーペクトライトは、
「カリブ海の宝石」とも呼ばれ、カリブ会の海を写したような色合いと、世界で一箇所でしか産出されないことから、
美しさと稀少性の両方を愛される鉱物のひとつです。
玄武岩質の溶岩の空洞にヘウランダイト(輝沸石)や、フィリプサイト(灰十字沸石)、
アナルシム(方沸石)などの沸石好物と共に産出します。
三斜晶系に属した針状結晶体が放射状に集合したものや、繊維状構造からシャットヤンシー
(キャッツアイ効果)をしめすものなどがあり、ブドウ状で発見されることもあります。
色は青色や帯緑色、明るいブルーなどがあり、条痕は白色を示し、断口は不平坦状となります。
化学成分状では珪灰石にソーダと水酸基が含有されたものとされており、
また、カルシウムと繊維状の集合状態にあることに由来して「曹灰針石」と呼ばれることもあります。
発見されたのは1974年と、比較的新しい石のひとつであり、ノーマン・ライリングにより発見されました。
名前の由来はノーマンの娘である「ラリッサ」の名前と、海というスペイン語を合わせて“ラリマー”
と呼ばれたと言われます。
精神世界では、ドミニカ共和国はアトランティスにゆかりが深い土地とされており、
スピリチュアルな世界では「アトランティス・ストーン」と呼ばれることもあるようです。
また、その自由で、愛と平和に満ちたイメージからイルカを連想し、「ドルフィンストーン」と呼ばれることもあります。
カボションカットにすると美しいカット石になり、宝石業界でも人気のものの一つですが、
硬度のわりに粘り気を持つため、研磨するのに高度な技術を必要とするとされています。
ヒーラーの世界では、チャロアイト、スギライトと並び「世界三大ヒーリングストーン」のひとつに数えられ、
カリブ海ではその美しさから「カリブ海三大宝石」と呼ばれています。
愛と平和を象徴するこの石は、新しい次元への扉を開き、地球の進化を刺激します。
愛と安らぎを放射して静寂を促し、持ち主を深い瞑想状態へと誘い、自然体のままで高次な意識と調和して、
肉体と魂が新たな波動へと調和できるようにサポートします。
霊的な自己を束縛しているあらゆる幻想と教会を融かして、持ち主の魂が本当の人生を歩んでいけるように導きます。
天使とのコンタクト、自然とのコミュニケーションを促し、過去背の人間関係や心理的なトラウマを解消して、
今世出会うべき人との縁を純粋な意識で受け入れられるように助けます。
非常に自由にのびのびとしたこころを感じさせてくれる石のひとつでもあり、
生きていく中で自らに課してきた閉塞感や制約を取り除きます。
自ら妨げている行動を解消して、自ら犠牲者でいる必要はないことを教え、その手放しをサポートしていきます。
罪悪感と恐れが強い人にとっては深い安らぎと安堵を与え、ただ、愛の中にあることを思いださせてくれるでしょう。
ストレスの多い環境にいる時や、避けられない変化にある時、心の平安を取り戻し、
いつでも自由にいられるのだ、ということを思いださせてくれます。
精神面では落ち着きと明快さをもって、持ち主が建設的な視野をもって物事にのぞめるように促します。
創造力を刺激して、「流れに従う」ことにより、より平和的で自由でいられることを教えてくれる石でもあります。
極端な変動により傷ついた心を優しく癒し、心のトラウマを癒して生まれながらの純粋な性質、
こども心を呼び覚まします。
地球を癒す石のひとつでもあり、地球の女神のエネルギーに接続して、
女性がその本質的な女性性に再び同調するのを助けて自然とのつながりを回復させてくれます。
地面の上に置くと、地球のエネルギーのアンバランスとを解消するように働きけると言われています。
肉体面では心臓、第三の目、または太陽神経叢の上に置くか、体の上をそっと撫でると、
エンティティの除去に役立つとされています。
チャクラでは、第三の目、宝冠のチャクラ、ハートチャクラ、喉のチャクラを刺激して自己治癒を促します。
軟骨組織と喉の症状に有効とされ、胸や頭部、頸部の詰まりを解消すると言われています。
痛みのある箇所におくと痛みを穏やかに取り除くとされており、リフレクソロジーの際に使われることもあるそうです。
持つ人に変わらぬ平穏と友情を授けて、いたわりの気持ちをもって物事に対処するように導いてくれるこの石は、
愛に生きることを教えてくれる石、と言えるかもしれません。
クラスター | セージ | 水晶さざれ | クリスタルチューナー | 太陽光 | 月光 | 水 |
◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ✖ | ◎ | △ |
◆主な産地
ドミニカ共和国
◆鉱物学的データ
化学式 NaCa2SiO8(OH)
結晶 三斜晶系
劈開 一方行に完全
光沢 ガラス光沢または絹糸光沢
モース硬度 4-4.5
比重 2.74-2.88
分子量 332.404808
金属元素重量分率 Si 0.2534 Ca 0.2444 Na 0.0691