石言葉　心の疲れを緩和・精神の調和とバランス

◆精神面・肉体面の働き
常の忙しさの中で、疲れてバランスを失ったあなたの心の疲れを緩和し、
自分らしさを保つための調和とバランスを整えます

◆歴史・知識
ダイオプサイトはカルシウムとマグネシウムを含む単斜輝く石で、苦土質石灰岩中に、接触変質作用、
または広域変質作用によって生じる鉱物です。
造岩鉱物の一種であり、火成岩や変成岩中に一般的に見られます。
組成のマグネシウムを鉄におきかえたものはヘデンベルガイト（灰鉄輝石）とよばれ、類質同像になります。

単斜晶系の柱状結晶体や、粒状の集合体、葉片状の塊などで産出します。
色は白色や灰色、淡緑色、濃緑色、褐色、黒色、クロム緑色などがあり、稀に青色のものも存在します。
条痕は白色か灰色で、断口は不平坦状を示します。
この鉱物に針状のマグネサイトが内包されると、スターやキャッツアイ効果が見られます。

ダイオプサイトの名前は、1806年、フランスの鉱物学者Huii y（アウイ）により、ギリシャ語で
「二つ」を意味するDisと、「視る」を意味するOpsisにちなみ命名されました。
これは、副屈折率が高く結晶を通してみる画像が二重にみえるためではないかという説がありますが、
正確なところはわかっていません。
また、資料によってはギリシャ語で「透明」を意味するDiopsisが由来である、とする説もあります。

和名の透輝石は、日本の岐阜などで美しい透明感のあるダイオプサイトが産出していかことから命名されたようです。

理性や知識を示す鉱物とされ、混乱しがちな感情を鎮めて冷静で理性的な意識でいられるように
導く力があるとされています。
信頼と癒しの大切さを教え、過去に自分を傷つけた人やものとの和解を支援します。
慢性的な人生の中での不足感や喪失感を癒し、自分自身が持っている素晴らしいものに目を向けさせてくれるでしょう。
また、知的能力と分析力を活性化する働きを持つために、精密に組み立てられた理論のもと、
未来に向かって動き出す原動力を与えてくれると言われています。
創造性を必要とする仕事や学問のサポートに最適で、数学の研究にもよい効果を発揮するという話もあります。

心の奥に溜まった悲しみをそっと取り除き、感情を表に出しても大丈夫なことを知らせます。
人生で送る様々なドラマに押しつぶされそうになっている人には、それらの幻想的な側面を知らせ、
自分自身の手で不要なドラマを手放して、感謝と喜びの中で安心の中にいることを教えます。

肉体面では細胞記憶や虚弱体質、酸性とアルカリ製のバランス、肺と循環器、ホルモンバランス、
血圧などに有効で、炎症、筋肉の痛み、痙攣、ストレス、腎臓、心臓に効果的だと言われています。


クロムダイオプサイトは鮮やかな緑色が特徴で、最大2%のクロムを含むダイオプサイトで、
主に銅とクロムを含む変成鉱床脈に産出します。
別名シベリアライトとも呼ばれています。鮮やかなグリーン色の発色はクロムの作用によるもので、
その美しいグリーンは宝石としても使用されます。
かつてはケニアとフィンランドから少量産出するだけの非常に貴重なもので、高価な宝石のひとつでした。

しかし、1987年、ロシアで大きな鉱脈が発見されたのをかわきりに、
1990年代初頭からアメリカのテレビショッピングなどでも販売されるようになりました。
しかし、別の高価な鉱物の代わりとしての販売であったため、
クロムダイオプサイトの宝石名自体はそれほど有名にはならなかったようです。

美しい色合いを持ちながらも、値段が比較的落ち着いたために大衆にも大人気となりましたが、
モース硬度がやや低く、劈開しやすいことから研磨中に欠けやすく、
ルースの大きさは一カラット前後のものが平均的担っています。
近年はブラジルのウルスアイからも石英中に見事な結晶が発見されるようになりました。

グリーンのダイオプサイトは心身を癒して穏やかな心を保つことを持ち主に教えます。
ストレスを流し、精神の混乱状態を解消して安定した状態に保ちます。

◆主な産地

ロシア

◆鉱物学的データ

化学式　CaMgSiO6
結晶　単斜晶系
劈開　直交する二方向に完全
光沢　ガラス光沢
モース硬度　5.5-6.5
比重　3.22-3.43
分子量　-
金属元素重量分率　-