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3月 24日 シナバー

英名 Sinnabar

 

和名 辰砂

 

流通名 シナバー

石言葉 眠れる可能性ややる気を引き出す

◆精神面・肉体面の働き
あなたの中の眠ってしまっている可能性ややる気に焦点をあて、あなたが現在から未来へ動き出すための、
生命力や活力を活性化させ、行動力を引き出します。

◆歴史・知識
シナバー(辰砂)は硫化水銀からなる鉱物で、安山岩中に石英と共に脈状で、また、
黒雲母花崗岩中などから発見されるものになります。

不透明な赤褐色の塊状、あるいは透明感のある深紅色の菱面体結晶として産出する。
純粋なものは朱色を示し、不純物を含むほど褐赤色となります。
条痕は深紅色で
別名で賢者の石、赤色硫化水銀、丹砂、朱砂、などと呼ばれることがあります。
和名は、中国の辰州(現在は湖南省)で産出する鉱物のため、辰砂と命名されたそうです。
英名の由来は、赤い絵の具を表すkinnabarisからきています。

水銀を精製するための重要な鉱物のひとつで、中国においては古くから知られ、
練丹術などでの水銀の精製の原料として使用されていた他、古来より赤色顔料や漢方薬として用いられていました。

日本ではやよい時代より産出がみられるようになり、魏志倭人伝の邪馬台国でも「其山 丹有」
という記述が見られます。主に古墳の内壁や石棺の彩色や壁画に使用されており、
他にも漢方薬や、漆器の朱墨の原料としても用いられていたようです。

実は、シナバー(辰砂)の別名である「賢者の石」は、あのハリーポッターと賢者の石にも出てくる賢者の石、
中世ヨーロッパの錬金術士が鉛などの非金属を金に変える触媒となり、人間に不老不死、
永遠の生命を与えると言われる石にも由来しています。
というのも、賢者の石は古来より、“その石は赤色をしている”、と伝承してきたのですが、
その正体が結局はなんであるか?というのはずっと議論の的となっていました。
その諸説のなかで、有力ではないかといわれているのがシナバーというわけです。

常温で液状となる唯一の金属である水銀を精製し、その水銀は、
古来より様々な化学反応の触媒として利用されてきたものになります。
また、日本の大切な文化である神社仏閣の朱も、この辰砂の朱を使用することで
柱の耐久が高まったと言われていました。

現在でも賢者の石の秘密は守られたままとなっていますが、そのような伝承の石である可能性があるのが、
このシナバーという鉱物です。
神道では、辰砂は火の神カグツチの血である、という言い伝えもあるそうです。

その神聖な力は、持ち主の生命力を呼び覚まし、本来のいのちの力を与えるとも言われ、
霊的な防御をサポートすると言われています。
肉体と霊体とをしっかりと結びつけ、調和させ、情熱を正しく循環させて、
持ち主の生きる力を再生させていきます。

人生の局面において、真実に気付くように導き、困難を心底から乗り超える力を与えます。
豊かな想像力を授けることから、楽しく冒険に出るような気持ちで問題に向き合うことを助け、
自分自身のリズムで過ごすことを応援すると言われています。

悲観的な人や、消極的になりがちな人には情熱を鼓舞してポジティブな面を見るように伝え、
判断に迷いがちな人や、気持ちが沈みがちな人には決断力や行動力を授けて自分自身で切り開いていく喜びを与えます。

固定観念を外すことで新たな道がみえることを教え、どんな道にも祝福はあるのだと、
自分の生命をもう一度信頼することを助けてくれるでしょう。

肉体面では生殖器系と、大腸の働きを高めると言われています。
生命エネルギーを高めて不妊を解消すると言われています。

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◆主な産地

中国

◆鉱物学的データ

化学式 HgS
結晶 三方晶系
劈開 三方向に明瞭
光沢 金剛光沢
モース硬度 2-2.5
比重 8.1
分子量 -
金属元素重量分率 -

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