英名 Water in Quartz
和名 水入り水晶
流通名 水入り水晶
石言葉 浄化・新しい視点の開拓
◆精神面・肉体面の働き
あなたの中の魂から精神・感情面の浄化を行います。
古くなったあなたの中のこだわりを流し、あなたの中に変化をもたらし、
新しい視点をもたらし、視野を広げてくれます。
◆歴史・知識
水晶は代表的なペグマタイト性鉱物で、地球の造岩鉱物の第一にあげられます。
石英として、火成岩、変成岩、堆積岩などいずれの岩石中にも含まれ、鉱脈で金属鉱石と共に産出する鉱物で、
SiO2の種類としては非常に多様な様相をみせる鉱物になります。
花崗岩ペグマタイト・熱水鉱脈などに産出し、一般的に砂漠や砂丘の砂も石英であると考えられています。
一般的には、透明度のないものを石英(クォーツ)と呼び、透明度のあるものを水晶
(ロッククリスタル)と呼ばれています。
不純物元素等による影響で多くの色変種や、インクルージョンの種類でも膨大な量の変種があります。
その変種によって価値も大幅に変動され流通しております。
ここではSiO2の中でも特に「水晶」として知られるものを取り上げますが、地球上の様々な地域に含まれる水晶は、
単独でみられることもありますが、ほとんどは何かの鉱物と共生してみられます。
宝石を採掘する鉱山の副産物としてみられることも多く、その産地も世界各地になります。
基本的には六方晶系で柱状のクラスター状として見られることが多いですが、変わった形に結晶したり、
様々なインクルージョンが見られたりと、
鉱物好きの間でも水晶は奥が深い世界として非常に親しまれています。
特に、水晶のみを目的に採掘している鉱山として有名なものでは、アメリカのアーカンソー州、
ブラジルミナスジェライス州、日本では山梨県の乙女鉱山などが挙げられます。
ただし、日本の水晶を目的として採掘する鉱山は、現在は全て閉山しています。
古代からビーズなどの装飾品として世界中で親しまれ、使用されてきた他、
代表的な圧電体であることから現代ではクォーツ時計などの水晶発振器としても使用されています。
粉末は水晶末と呼ばれ、顔料として使用されており、火打ち石として最低硬度を持つ石でもあります。
また、ボタンや装飾品として、水晶玉占いの道具として、数珠として、など、
現代でも様々な用途に使用されています。
古来よりパワーストーンは、その地域でとれる鉱物が、その地域の民族のなかで大切にされ、
崇められてきましたが、水晶の場合、仏教においては透明な水晶は七宝のひとつとして数えられていました。
マヤ文明の原住部族においては「ザストゥン」と呼ばれてまじないの石として使用され、
オーストラリアの先住民の神話の中では、最も一般的な神の思し召しの鉱物「マバン」として知られ、
大切にされてきました。
日本では水晶を「水精」と呼んで愛し、スイスのアルプスは良質の水晶を産する事で知られ、
その場所は万年氷に囲まれる場所だったために、当時の人々は水晶を「氷の化石」と考えていたそうです。
同じような伝承は古代ローマにも存在し、古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスは、
水晶は永久的に凍ったままの氷だと信じていたそうです。
「純粋・無垢」を象徴し、調和の石として知られる水晶は、古来より霊石として崇められ、
様々な儀式に使用されてきました。
災いや魔を払い、持ち主に幸運を招く石として珍重されてきた他、特に強力な浄めの石としても知られています。
日本でも、清浄な力によって土地を浄めるために、
古い建物やお寺などの地面には水晶が埋められていることがあります。
現代でも地鎮祭の時などに地面に水晶をまいたり埋めたりする風習が残っている地域もあります。
その透明で清らかな様相から、水との関わりも深いとされる水晶は、土地や人、場などに流れる氣を浄化し、
清めると伝えられています。
純粋で清らかな波動を放つこの石は、触れるものの本来の能力を引き出し、
また、異なっているように見えるものの間に調和をもたらすと言われています。
独特ならせん状結晶構造をもつこの石は、地球上で最も強力なヒーリング作用と、
エネルギー増幅作用を持っていると言われています。
エネルギーの吸収、保存、放出、調整に優れているため、祓い清めやエネルギーの循環、調整、場の設定、
また、情報の記録など、実にあらゆる面でその能力を発揮します。
共振性に優れた鉱物でもあり、必要としている人のエネルギー磁場に作用して、
いつの間にか身につけてしまった好ましくないプログラムやネガティブな影響を浄化し、
その人本来が持つエネルギーに同調させて心身のバランスを整えます。
ほとんど癖を持たないために誰でも持つことができる石の一つですが、魂のチューニング装置のようでもあり、
その作用は肉体レベルから精妙体レベルまであらゆる領域に及ぶため、
時には触れることで大きな浄化・デトックスが起こることがあります。
本来に戻す、という性質より、自然と霊性に気付かせる、霊的な成長を促す石でもあり、
そのために修験者たちや霊的指導者たちにも好まれて使用されてきました。
持ち主のエネルギーを可能な限り最高次のレベルまで高めて、それをしっかりと肉体と繋ぎ、
調和させることでグラウンディングさせていきます。
クラスター状のものは場の浄化や、他のクリスタル、アクセサリーの浄化に、
ポイント状のものはグリッディングや、エネルギーの循環、また、情報のプログラミングに・・・など、
形状や色、内包物によってさらに異なる特性を持っていきます。
水入り水晶は、水晶が形成する際に、地殻変動や環境の変化など、何らかの要因で「水」が入り込み、
結晶化した水晶をさします。
数万個に1つの確率でしか発見されない、大変貴重な水晶で、中の水は数億~数千万年前のものと言われ、
「ヴァージン・ウォーター」の異名をもちます。
気泡や不純物の動きでその存在を確認することが出来、時には「水入り」として売られていない水晶などのなかから
発見することもあるため、コレクターたちの間では巡り会いを楽しみにしている石の一つとなっています。
浄化と新たな可能性に気づかせる石として知られており、この水はすべてのものの根本と、
すべてを統合している普遍的無意識を象徴するとも言われています。
古来中国では、長い月日を経てきているその水を「不老長寿の水」だと珍重したという
言い伝えもあります。
深部に溜まった毒素を洗い流し、新しいエネルギーに一新させ、流れを良好に保つと言われています。
クラスター | セージ | 水晶さざれ | クリスタルチューナー | 太陽光 | 月光 | 水 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
◆主な産地
ブラジル、マダガスカル
◆鉱物学的データ
化学式 SiO2
結晶 三方晶系
劈開 なし
光沢 ガラス光沢
モース硬度 7
比重 2.65
分子量 60.0843
金属元素重量分率 Si 0.4674